鍼灸治療は、人間の疲れた身体・ゆがんだ身体を正常な方向へ向かわせることのできる技術ですが、それを科学的にどのようにして証明するかの研究が、全国及び世界各地で行なわれています。
 このコーナーでは、医学・鍼灸が研究されている実態・情報を公的なところを中心にお伝えいたします。
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第14回日本柔道整復・接骨医学会 学術大会

学会メインテーマ「医接連携」
第14回学術大会会長 唐澤 人

会 期:2005年12月3日、4日

■ 学会本部主催シンポジウム(一般公開)
12月3日(土)13:00〜15:30 A会場

「柔道整復師の今後を考える」

座 長 日本柔道整復接骨医学会 信原 克哉
近畿大学医学部整形外科教室 浜西 千秋
東京都臨床整形外科医会 稲波 弘彦
(財)柔道整復研修試験財団 長谷川慧重
(社)全国柔道整復学校協会 米田 忠正
(社)日本柔道整復師会 山口 綱孝
明治鍼灸大学保健医療学部 竹内 義享

■ 教育セミナー    
12月3日(土)17:30〜19:00 B会場

「肩関節脱臼の病態と治療」  秋田大学整形外科 井樋 栄二

座 長 日本柔道整復接骨医学会 坂本  歩

■ 第14回学術大会会長講演(一般公開) A会場
12月4日(日)13:00〜14:00

「東京都における21世紀の地域医療をめぐって  −進む少子高齢社会と社会保障から−」
(社)東京都医師会会長 唐澤 人

座 長 日本柔道整復接骨医学会 春原  博

■ 学術大会委員会企画

国際交流シンポジウム  12月3日(土)15:30〜17:00 A会場

コーディネーター 
東京都 橋本  昇
ポルトガル共和国との国際交流 谷澤 俊嗣
大韓民国との国際交流 久米 信好
樺太との国際交流 萩原 正和
モンゴル国との国際交流 亀山  実


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世界鍼灸学会連合会(WFAS)リスボン大会

 世界鍼灸学会連合会(WFAS)国際鍼灸シンポジウム・リスボン大会は、現地在住の日本人実行委員長、土屋光春氏の尽力が実り、日本鍼灸の世界へのアピールの場となった。韓国、中国、イタリアなどと並んで、日本からの発表、ワークショップが3分の1を占めたのである。
筑波技術大の形井秀一教授、関西鍼灸大の若山育郎教授は、それぞれ日本鍼灸のわざや歴史の特色を前面に押し出し、日本鍼灸が世界に貢献できる点に照明を当てた。他国の発表では、中国広州中医薬大学付属南海婦児医院の劉振寰教授の頭鍼による脳性マヒ児の治療が、症例数の多さと治癒率の高さで印象的。米アリゾナ大学の代替医療センターで学んだイタリア人医師の発表も、「人々の身体と魂の治癒のためには愛と平和が大切」と語るユニークなものだった。
昨年、オーストラリアの世界大会で、基調報告をした王雪苔名誉会長は、今年も30分の口頭発表で、世界鍼灸の現状分析をした。昨年は、日本鍼灸の細い鍼では手技ができないと、中国鍼灸原理主義的な主張が目立った王名誉会長。今年は、EBMでは、刺す鍼と刺さない鍼を比較するケースがあるが、刺さなくても治療効果があると、日本流の微細な刺激の価値を認める発言をしていた。その自信に満ちた発表を聴きながら、背後に世界鍼灸の動向に責任を持とうとするブレーン層の存在を感じた。
(詳細は月刊誌2006年1月号参照)  文:松田博公(鍼灸ジャーナリスト)

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日本伝統鍼灸学会第33回学術大会

統一テーマ:『鍼灸医学の源流をさぐる』
大会テーマ:『「経絡」の実体に迫る』
首藤博明会長

会 期:2005年10月29日、30日、
会 場
タワーホール船堀
〒134-0091 東京都江戸川区船堀4-1-1
TEL:03-5676-2211(代) FAX:03-5676-2501

今大会会頭の西原一止氏(新宿鍼灸柔整専門学校校長)は、会頭講演『身体の治す力を主体とする鍼治療』で、浅利・呼気時・坐位の刺鍼法を紹介。1寸1番または01番の鍼で外関穴を軽く切皮、鍼管を抜かず呼気時にのみ切皮の続きのように鍼管を叩く。これを20呼吸回ほど繰り返すことで、自律神経系が変動しやすい状態をつくる。身体の治す力を高めた後、各症状に対する治療を行うと基本的な治療手順を説明した。
特別講演『人体における経絡系の位置づけとその存在証明』を行った本山博氏(カリフォルニア人間科学大学院大学学長)は、表皮、真皮内のLCRのインピーダンスを測定する機器AMIによって、経絡は真皮結合織内あるいは全身の結合織内にあることを突き止めた。経絡の機能、信号伝達経路は神経系とは異なるが、互いに相関して身体全体の維持や各臓器への気エネルギーの供給をしているとした。また、結合織内にエネルギーを生みだす何かがあると述べ、ヒアルロン酸の関与を示唆した。
テーマシンポジウムは『「霊枢」経脈篇をめぐって』。猪飼祥夫氏(北里研究所東洋医学総合研究所医史学研究部)は、「霊枢」経脈篇の祖本であると考えられる馬王堆医書と江陵張家山脈書の成立以前の経絡認識について検討した。経絡学説の起源を「周易」に求める説や、古代の食人風習による解剖学知識からの血管認識を離れて経絡の発見はなかったのではないかという考えを述べた。
浦山久嗣氏(経絡治療学会)は、「霊枢」の経文を例示し、経脈が動脈、絡脈が静脈だと捉えることができると説明。原初的な段階において経絡は血管を意味し、経絡血管説が最も説得力があるとした。藤本蓮風氏(北辰会)は延べ患者数60万人という41年の臨床経験から、体表観察などにより経絡の左右差、「平衡の法則」があることに気づくと述べた。鍼灸の経絡把握が漢方にも有効であるなど、実感する経絡の存在について持論を披歴した。
実技シンポジウムでは、石原克己(東京九鍼研究会)、木戸正雄(経絡治療学会)小林詔司(積聚会)、松本俊吉(鍼灸経絡研究紘鍼会)の4氏が腰痛に対する治療実技を公開し、臨床上どのように経絡を認識しているのかを語った。
このほか、西原克成氏(日本免疫病治療研究会会長)の教育講演『身体(からだ)と精神、五臓六腑とこころ』、高橋大希氏(東京衛生学園専門学校教員)の特別研究発表『経絡経穴についての調査研究』、学術部セミナー『経絡学入門』、一般演題、ポスター展示などが行われた。

(http://www.bbbn.jp/~aoyama-t/harimasinbun/gakai/dentosinkyu5.htmlより転記しました)

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日本健康科学学会第21回学術 大会

−これからの健康保持における展望−
学術大会長  名和 肇  (東京医科大学医療情報学講座)

会 期:2005年(平成17年) 10月20日(木)・21日(金)
会 場:東京医科大学病院 本館6階 臨床講堂
160-0023 東京都新宿区西新宿6-7-1
(学術大会および併設展示会で使用)

10月20日(木)
12:00〜      受付開始
12:50〜13:00  開会式
13:00〜13:30  基調講演『健康(日本)21』
13:30〜15:30  シンポジウム『健康保持について』 1.漢方(中医)
15:35〜16:35  一般演題(口演)発表
16:40〜17:30  公開特別講演:『施設における喫煙』
17:50〜       懇親会:ホテルローズガーデン新宿 別館「ローズルーム」(会場より徒歩1分)
10月21日(金)
9:00〜      受付開始
9:30〜12:10  一般演題(口演)発表
12:40〜13:30  日本健康科学学会総会
13:30〜15:20  シンポジウム『健康保持について』 2.サプリメント
15:20〜15:25  閉会式

お問い合わせ
日本健康科学学会 第21回学術大会事務局
東京医科大学 医療情報学講座
〒160-0023 東京都新宿区西新宿 6−7−1
TEL:03-3342-6111(内線 5768) Fax:03-3342-6291

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第106回日本医史学会総会および学術大会  2005年

名誉会長  大塚 恭男
会  長  小曽戸 洋

後援 (社)北里研究所・(社)日本東洋医学会、日本歯科医史学会・東亜医学協会

会 期:平成17年6月25日(土)〜 26日(日)
会 場:北里大学薬学部コンベンションホール
東京都港区白金5-9
懇親会:平成17年6月25日 17時40分〜
北里研究所レストランしろがね

準備実行委員
西巻明彦・友部和弘・天野陽介・小林健二
宮川浩也・岡部悦子・大津幸恵・野沢隆幸
大浦宏勝・鈴木達彦・三橋かほり・水野洋子
司会進行 西巻明彦

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第54回(社)全日本鍼灸学会学術大会(福岡大会)

醫の真髄 −新しい医療資源を考える鍼灸−
主催:社団法人 全日本鍼灸学会



■会 期:
2005年6月10日(金)・11日(土)・12日(日)
■会 場:
福岡国際会議場 福岡市博多区石城町2−1 TEL:092−262-4111(代)
■時間:
09:00〜17:00
■参加対象:
関係者のみ
■入場料金;
正会員:事前登録10,000円(当日12,000円)、一般:15,000円(17,000円)
■連絡先:
大会事務連絡先 日本旅行 天神支店内
TEL:092-732-6363
問合せ:日本旅行天神支店 福岡イベントコンベンションセンター (担当:木島/天野)
〒810-0073 福岡市中央区舞鶴2-2-1筑邦銀行ビル5F
TEL:092-732-6363  FAX:092-715-2827 (受付時間:10:00〜17:00)

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第56回日本東洋医学会学術総会

テーマ「東洋の知に立脚した個の医療の展開―証の再認識」
主 催: 社団法人 日本東洋医学会

会頭: 寺澤捷年 (富山医科薬科大学大学院医学系研究科 教授)
共 催: 財団法人 日本アレルギー協会

会 期 :2005/5/20(金)〜2005/5/22(日)
会 場
 富山国際会議場 富山市大手町1-2
 富山市民プラザ 富山市大手町6-14
会 長
  (会頭) 寺澤捷年 (富山医科薬科大学大学院医学系研究科 教授)
事務局
 連絡先 富山市杉谷2630
 富山医科薬科大学医学部和漢診療学講座内
 第56回日本東洋医学会学術総会事務局
 TEL 076-434-7393
 FAX 076-434-0366

参加登録料
 一般 15,000円   学生 5,000円(大学院生も学生扱い)

その他
 併設企業展示会場 富山市民プラザ2F アトリウム
 弊社もブース出展いたします。


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